隠さず見せて
割引にシールがとっても弱い灰色女。土曜日なのにどういうわけか仕事でさ、帰りにスーパー寄ったわけ。
デートの予定なんて微塵もない私には仕事帰りのスーパーが、おしゃれな店で彼とデートするのと、ニアリーイコールなわけ。
意気揚々とカゴを片手に入店。
ひとりだからさ、買い過ぎたら冷蔵庫から溢れるし、溢れたものは己の胃袋におさめようとするから、みんなが夏バテしてるこの時期に、デブまっしぐら。
そこで見つけたのは、数々の割引シール。青々としたニラちゃんも、ツヤツヤした卵ちゃんも、期限が近いものはどんどん割り引かれてる。割り引かれてるどころか、すでにマイナスになってる私にはお似合いの割引シール。
で、そんな中みごと私のハートを射止めたのは小鰯。もともとの値段もとんでもなく安いのにさらに半額になってる。こりゃあもう買うしかないよね。パックの中から、いわしのつぶらな瞳が私に訴えてるよね。ぼ、僕を煮るなり焼くなり好きにして下さい!!!って。
もうひとりの半額ねらいのおばちゃんの壮絶なバトルを繰り返したあげく手に入れた小鰯30匹。もうお金払うときもルンルン気分で丁寧に丁寧に持ち帰った。
そして今日。
朝水を飲もうとして冷蔵庫を開けた瞬間広がる鰯臭。おい、おい、なにそんな主張しちゃってんの??私が楽しみにしてたプリンにまでついちゃってるし、プリンと鰯とか交わることなんで絶対ないのに、何奇跡のコラボしちゃってんのさ。
怒りに震えた私は、鰯を開いてやることにした。おい、鰯、隠さず全部見せやがれ!!!
日曜日の昼下がり、どこにも出かけず、ダルンダルンの部屋着で、黙々と鰯を開く34歳。ただね、気持ちいいくらい簡単に開ける。漢字のごとく最弱なボディ。ガードが甘すぎる。
そうして、私の前に全てをさらした鰯たちはみごとてんぷらとフライと蒲焼とつみれになりました。そして、それを冷蔵保存する場所が見当たらなかったので、私の胃袋の中に全ておさまりました。
ということで、私の今日の食事は鰯30匹。34歳にして休日の予定がないと、こんな休日しか過ごせなくなるので、みなさんお気をつけ下さい。
ブログの料理ネタが多いのは、他に全くネタがない淋しい人生だからです。
毎日更新できる奇想天外な人生を送ってる人がうらやましい。私を鰯のように開いたって、、、美味しい身はどこにもないわよっ!!!
おやすみなさい。