恋愛偏差値

昔、通知表の成績は良かった。オール5に近い成績を叩き出したこともあったし、テストでクラスのトップになったことだってある。

あ、これ自慢ね。

ほかに自慢することもないから、ここで声を大にして周知しておきますね。

だけど、ここ数年でものすごく痛感してる。通知表の成績が恋愛の成績とは比例しないことに。

いやね、ほら賢ければなんでもできそうな気がするっていうか、勉強以外のこともね、すんごい高い位置から塩胡椒をするもこみちバリにオシャレにかっこよく男子を料理しちゃう自信はあった訳です。

だけど、この34年間私の腕が振るわれることは一切なかったよね。クックパッドも私の華麗なるレシピを今か今かと待ちわびてるというのに、未だに何一つ完成せず。

あ、下ごしらえくらいならしたことあるのよね。だけど、そのあとは次次と料理のプロのもとへ旅立っていった。そしてそのプロから結婚の報告を受けて、式場で完成品を見るっていう無限のループがここ最近の私。

数をただこなせばいいって訳でもない。1品1品の完成度が大事な訳で。完成したあかつきにはカタカナばっかりの何が出てくるか分からない名前をつけて世にお披露目したい訳で。

だけど、最近は材料すら手に入らなくなってきてる。閉店間際のスーパーっていうの？あのただっぴろい陳列棚にほとんどものがなくてスカスカな感じ。みんなから無視されたちょっとしなびたものがポツンとある感じ。

それを買うのは勇気がいる。そして、メンズからみたら、私もその陳列棚にならんでるひとり。日本が大飢饉にでも陥らない限り手を出さないでしょう。

という訳で、私の恋愛偏差値は以前低いままで、この先も上がる見込みはないでしょう。上がるのは体重と血圧だけでしょう。

では、本日もマジメにお仕事してまいります。