肉をくらう
私は無類の肉好き。
ダイエット?ヘルシー志向?オシャレなカフェ?
ノンノンノンそんなのノーセンキュー。
生肉が焼ける音。
甘〜い牛脂の匂い。
滴る肉汁。
あぁ、なんて官能的。口に入れた瞬間、全身がゾワゾワってして、昇天できる。
昨日はそんな大好きな焼肉を食べたよ。もうね、美味しいったらありゃしない。ひとりだけど。オンされたタレ付きの白米は思わずニヤつきながら、かっこんだよね。ひとりだけど。
だいたい、焼肉はワイワイみんなで食べるものみたいな概念はいつから植え付けられたんだか、世の中焼肉をひとりで食べるとなると好奇の目で見られる。
あ、恋人も友達もいないんだー、ひとり焼肉なんて無理しちゃってまたぁ。みたいな事を目で語られちゃってる。ビンビン感じてるからねそれ。
それでも私は肉を食らう。
命の重さを知るために。
明日を生きるパワーのために。
肉肉肉食女子になって、メンズを狩るために。
んー、今私絶好調です。
昨日食べた牛肉たちが私のお腹の中で蠢いて、今か今かと出番を待ってます。パワー有り余って、帰りにサンダルの紐をちぎったくらいだし。
そんな意気込みだけが空回りして、私の体に蓄積された脂肪たち。さよならしようにもよっぽど私の体が心地いいのか離れる気配なし。誰よりも求愛されちゃってる。
あと数年後には私が牛になってると思うので、高値で取引して下さい。
では、おやすみなさい。