ミス・グレーゾーン

中途半端な毎日をダラダラと進行中。更新も中途半端です。

灰色女

なんていうかさ、もうそろそろみなさんもお気づきかと思うんだけど、私は全部が中途半端。



これといって目立つものがない。

そこそこまではやれて、若干将来も期待されちゃったりするんだけど、そこどまり。



昔習った習字だって、結構な段位をもらってあと一歩で頂点っていうところで、先生がひとりだけお弁当をモシャモシャ食べてるのが気に食わずやめた。



大学から始めた楽器も、音符を読めないところから始まって、奇跡の急成長を遂げて、先輩から先生に習えばすんばらしい演奏家になれると太鼓判を押されたけど、その先生がいつもかぶってる帽子が気持ち悪すぎて習う気がおこらず。



まぁ、全体的に言えることは、とんでもなくしょうもない理由で努力をやめてるってこと。



むしろ、中途半端な立ち位置にいることが快感にすら感じる。上でも下でもなく、あれ、そんなとこにいたのっていう空気感がたまんないのよね。うん。



そんな考えが、普段の服装にも反映されてるらしく、私が選ぶ服は全部グレー中心。

グレー時々ネイビー、なぜか血迷ってデート用として買った似合わないオレンジ。



服屋さんに行ったら並んでる色とりどりの服。でも、それを手にとって鏡の前に立ったら、鏡を破壊せんばかりのブサイクがそこに映ってて、お似合いですよの定員さんの言葉も虚しく、私はそっと棚に戻す。涙をこらえて。



で、結局私の元に来るのはグレーさん。白黒はっきりさせる必要はないよって私に語りかける。



タンスの奥に眠ってるオレンジさんは、出番を今か今かと待ってるけど、グレーさんに押されてタンスの隅の方で小さくなってる。なんてかわいそうな。



そんな仲間たちをまとって明日も私は家と仕事場の往復をする。少しの汗染みを作りながら。



まぁ、そんなこんなで私は中身も外見も立派な灰色女なのです。